うさぎの飼い方
うさぎさんとの暮らしは、静かでやさしく、とてもあたたかい時間です。
ここでは、お迎えする前に知っておきたいポイントや、お世話の基本をまとめました。
うさぎってどんな動物?
うさぎさんは音や環境の変化に敏感な prey(捕食される側)の動物です。
大きな音や抱っこが苦手な子も多く、静かで落ち着いた環境を好みます。
- 夜〜明け方に活動が増える薄明薄暮性
- 抱っこよりなでなでのほうが好きな子が多い
- 牧草を主食とする草食動物で、歯が一生伸び続ける
お迎え前に準備しておきたいもの
- ケージ
うさぎのおうちです。1日のほとんどを過ごす場所になります。
大人になっても使えるサイズを選びましょう。
横になっても足がつかない、のびをしても天井に耳がつかないサイズが目安です。
床敷きは金網やすのこなどがありますが、衛生面から金網がおすすめです。 - フード入れ
ペレットやサプリメントを入れます。
動かしてしまう子もいるため固定式がおすすめです。 - 牧草入れ
フード入れ同様、固定式が使いやすいです。 - 給水ボトル
衛生面からボトルタイプがおすすめです。
水皿を使う場合は糞が入らないように注意しましょう。 - トイレ
成長を考えてサイズを選びましょう。三角・四角があります。 - トイレ砂
トイレの場所を覚えやすくなり、掃除が楽でにおいも軽減されます。 - ペットシーツ
ケージトレイやすのこの下に敷くと掃除が簡単です。 - フロアマット
プラスチックやわらなどの素材があります。うさぎの好みに合わせましょう。 - ハウス
うさぎは隠れることが大好きです。安心できる場所を作るために用意しましょう。
木製・金属など素材は好みに合わせて。 - おもちゃ
たいくつしないように用意しましょう。
かじることが好きなため、かじり木タイプがおすすめです。
住まいと環境づくり
ケージは静かで人の気配が感じられる場所に置くのがおすすめです。
- 直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所
- 大きな音や振動が少ない場所
- 18〜26℃を目安に、急な温度変化に注意
ごはんとお水の基本
うさぎのごはん
- ペレット
必要な栄養を含む総合栄養食です。
お迎え時はお店で与えていたものを続けましょう。 - 牧草
十分な繊維質をとるために必要です。
・イネ科(チモシー)=低タンパク・高繊維
・マメ科(アルファルファ)=高タンパク・高栄養
牧草には乾燥、生牧草、ヘイキューブがあります。
チモシーだけでなく、手に入ればほかのイネ科も与えましょう。 - サプリメント(補助食)
必要に応じて、健康維持のために使用します。 - おやつ
コミュニケーションのごほうびとして少量を。与えすぎ注意です。 - 野菜
おやつとして少量にしましょう。食べすぎるとペレットや牧草を食べなくなることがあります。 - 果物
同じくおやつとして少量にしましょう。与えすぎに注意。
※これらの与え方は一例です。
できれば用意したいもの
- サークル
安心して遊ばせることができます。ケージと接続できるタイプもあります。 - 消臭剤
トイレ練習時のにおい消しに。うさぎが舐めても大丈夫なものを。 - かじり防止剤
家具を守りたい場合に使用。これも舐めても安全なものを。 - 温湿度計
快適な温度・湿度を確認できます。ケージ近くに置きましょう。 - 体重計
体調管理に便利です。 - ハーネス&リード
お散歩時に使用します。 - クールボード
夏に使用。電気代不要で涼しいスペースを確保できます。 - ヒーター
冬に使用。部屋用と乗るタイプの2種類があります。必要に応じて使い分けましょう。
その他に必要になるもの
- キャリー
通院や移動時に必要です。移動手段・距離に合わせて選びましょう。 - うさぎの爪切り
1〜2ヶ月に1回必要です。できない場合は当店へお任せください。 - ブラシ
定期的なブラッシングが必要です。毛の長さ・用途に合わせてゴムや金属を使い分けましょう。
毎日のお世話とスキンシップ
日々のお世話
- 毎日の掃除
1. トイレ洗い、砂やペットシーツ交換
2. すのこやフロアマットの掃除 - 毎日のごはん
1. ペレット交換(1日2回が理想)
2. 牧草交換
3. ボトル洗浄・水の交換 - 月1回のお世話
1. ケージ洗い
2. 爪切り(当店でも承ります)
3. グルーミング(長毛・換毛期は1〜2週に1回) - 年1回のお世話
健康診断に行きましょう。
健康チェックと動物病院
うさぎさんは体調不良を隠してしまう動物です。
いつもと違う様子があれば、早めに動物病院を受診しましょう。
- 牧草やペレットを急に食べなくなった
- うんちが少ない、形が違う
- 動かずじっとしている、呼吸が荒い
- 背中を丸めている、歯ぎしりをしている
お迎え前に、うさぎを診られる病院をいくつか調べておくと安心です。